猫に多い病気 注意すべき症状と対処法

猫に多い病気 注意すべき症状と対処法

公益財団法人 日本動物愛護協会 

常任理事 獣医師 須田 沖夫

猫の病気

猫は犬と同様、近年寿命が延びており現在は当院の死亡年齢は14~15歳前後です。1980年代は3~5歳くらいでした。

これは獣医療の進歩・普及によるものですが、飼い主の飼い方、予防、栄養、環境などの考え方によって疾病率、死亡年齢に違いが見られます。

以前は栄養失調、外出等によるウィルスや細菌感染、内部・外部寄生虫、ケンカや交通事故などの疾病が多く、また捨て猫も多く、幼若時の死亡が多かったです。都市部と地方などの地域によって飼い方に違いがあります。

猫は泌尿器系の病気に注意

猫は泌尿器疾患が一番多く、死亡率も高いです。そのため飼い主は尿の回数、量、色、臭気等を観察して異常を発見したら病院に行き尿検査が必要です。

獣医師は急性や慢性、食欲の減少、元気がなく痩せてくる、脱水や貧血等もあれば血液検査、レントゲン・エコー検査などして正確な診断をして飼い主に説明し、飼い主の了解を得てから病状に適した治療を始めます。

初期で軽度の場合、適正な食事や飼養管理をすると発症後10年くらい自立した生活をする猫もおります。

頻尿や血尿などの膀胱炎は感染症、尿結石、結晶やストレス等で起こり、急性のことが多いです。

慢性腎炎は自立していますが尿量が多く、薄くなり、臭気がなくなり脱水や貧血が見られます。時に急激に悪化することもありますが、適正な対応をすることで延命します。

高齢になると増える腫瘍(がん)

高齢化すると若い時に比べ腫瘍の発生が多く見られます。腫瘍は身体のどこにでも発生します。一つの発生予防策として若い時に去勢や避妊手術をすることで生殖器の腫瘍が減少し、長寿化に役立ちます。また、捨て猫、ケンカ、交通事故の減少、予防にもなります。 

他の腫瘍は、体表面のものは見たり、さわったりして腫瘤を見つけたら早めに細胞診などの診断を受けて治療等をしましょう。

注意すべき症状と対処法

内臓の病気

内部臓器の場合は腹部に触れた時の異常、呼吸状態、腹部のはれ、歩行障害、食欲減退、排尿障害、排便障害、体重減少などがあれば受診しましょう。

運動障害

運動障害は肥満や栄養失調、過度の運動、骨や神経、筋肉の障害で起こります。現代は太っているのがかわいいという人が多く、肥満猫が増加しています。食事量と質や運動量も適正にしてください。

歯周病

歯周病は一般的に猫でも多く見られます。人とちがい食後口内を洗ったり、歯磨きをする猫はまだ少ないです。歯周病になってからの治療法も現在はいろいろありますが、仔猫より食後に口内洗浄と歯磨きをすると、成猫になってから始めるより楽にできます。人と猫の歯の使用目的や構造に相違があるので、フードも猫用を使用してください。

皮膚病

皮膚病は赤味、かゆみ、脱毛、舐めるなどの症状があります。外部寄生虫、外傷、接触、食事やアレルギーなど原因は多種多様で、診断に沿った治療をします。

嘔吐や下痢

嘔吐や下痢は急性の胃腸障害で食物の質や量に原因があります。その猫に適したフードを適量与えることが重要です。人と猫は食塩の割合が違うので、人用のものは与えない方が良いです。

呼吸器の病気

呼吸器疾患は呼吸困難、鼻汁、咳、腹部呼吸、横になれず座った姿でいる、食欲、元気がなくなる。早期の治療が必須です。ウィルス性の呼吸器病にはワクチンがあるので定期接種します。

循環器(心臓)の病気

運動障害、貧血、歩行困難、元気減少、食欲不振、血行障害(後肢など左右で血色、体表温度、浮腫など)の場合、心臓はじめ循環障害の可能性があります。

普段から愛猫をよく観察して下さい

飼い主は自分の愛猫の毎日の状況をよく観察し、早期に異常を見つけることが責務だと思います。

猫喜ぶ

*公益財団法人 日本動物愛護協会 常任理事 獣医師 須田沖夫先生 に記事を作成して頂きました。

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