コーギーの皮膚・毛並みを良くする秘訣

コーギーの皮膚・毛並みを良くする秘訣

コーギー

愛玩動物飼養管理士

青山ケンネルスクール認定 A級トリマー

大谷幸代先生

コーギーの皮膚・毛並みの特徴

コーギー

キツネのように大きいと言われる耳と短い足、どっしりとボリュームのある体つきとアンバランスながらも、運動神経は抜群で活発な性格のコーギー。

牧羊犬としての活躍が有名ですが、イギリス王室で長く寵愛されている犬種としても有名な犬種です。

コーギーは固定の品種として輩出されるうえで、シェルティのような外見と繊細さ、ボーダーコリーのような知能の高さが求められ、さらに牛を追う為の牧羊犬としての体の頑丈さが求められました。

その結果、独特なスタイルと知能の高さ、俊敏な運動神経を合わせて持った犬種として誕生しました。

本来、屋外で飼育する事を前提としていたので、抜け毛の量は多く、春と秋には全身の被毛が抜け変わります。

細く長い表面の被毛の下に、綿毛状の短い被毛が生え揃い、その両方が換毛期には抜け変わるので、見た目以上の量の抜け毛が生じます。

またごくまれにコーギーの中には長毛種として誕生する子犬もいます。

このタイプは成長後シェルティによく似た外見に育ちます。

非常に珍しいタイプで、中には長毛種をあえて希望する方もいますが、生後数か月では将来長毛種になるかどうかの断定が出来ない上に、親犬の被毛の長さを必ずしも遺伝する物でもない事から、なかなか出会うのは難しいタイプです。

コーギーによくある皮膚トラブルは?

犬、質問

コーギーは本来非常に体が丈夫な犬種です。

屋外飼育を前提としていた犬種という事もあり皮膚、被毛もさほどデリケートではありません。

しかし、日本では室内で飼育するペットという生活が長く続き、ドッグフードを食べ続ける食生活が定着している事から、アレルギー発症率が増加傾向にあります。

コーギーがアレルギーを発症する原因は様々で、大豆やトウモロコシなどの穀類に反応する場合もあれば、ラムやチキンなどアレルギーを発症しにくいとされている動物性タンパク質に反応する事もあります。

中には、同じ動物性タンパク質であってもメーカーによってアレルギーを発症する製品とそうでない製品があるというデリケートな体質を持つコーギーもいます。

一般的にアレルギーを発症した場合、食事療法をとり原因となる物質を除去する方法で対処しますが、症状が悪化した場合には動物病院の処方食を使用することもあります。

コーギーは食欲が旺盛で、食事量も多いので動物病院の処方食では経済的な負担もそれなりに大きくなります。

その為、症状が発症する前、悪化する前にアレルギーを起こす可能性のある食材を血液検査で特定し、事前の対処が望ましいでしょう。

コーギーの毛並みをキレイにする秘訣

犬の毛並み

コーギーの被毛は屋外での生活に耐えうることができるように、非常に密集度が高く、保温効果のある綿毛の量も多いものです。

その為、春と秋の換毛期にはこの抜け毛をしっかりと取り除く、皮膚被毛の通気性を確保し、新陳代謝を促進してあげる事が必要です。

コーギーの毛並みをキレイにするために

・スリッカーブラシ(ブラシの先端が針金状になっているブラシ)を使用し、被毛の根元部分に残った抜け毛もすべて取り除く

・シャンプー中に、ラバーブラシ(ゴム製のたわし状ブラシ)を使用し、全身をくまなくブラッシングし抜け毛をすべて取り除く

・シャンプー後は被毛の根元までしっかりと乾燥し、皮膚被毛の蒸れによるトラブルを予防する

・ブラッシングは背中だけでなく、尾の付け根、脇腹、首、脇など体の下部もしっかりとブラシをかける

このように、余分な抜け毛を取り除いてあげる事が効果的です。

また、足の短いコーギーは首、脇、腹部などがとても汚れやすいものです。シャンプーをする時は、この部分も念入りにあらってあげましょう。

皮膚・毛並みがキレイになったモモちゃん

コーギー

避妊手術後に原因不明の脱毛が続き、次第に皮膚、被毛の状態悪化が目立つようになったモモちゃん。

まだ2歳と若く健康な事から、出来れば薬剤の使用で対処するのではなく、食事療法はより負担の少ない方法で改善を目指したいという飼い主さんの声を受け、モモちゃんは食事療法による改善を目指す事にしました。

モモちゃんのように避妊手術を受けた後で、ホルモンバランスが乱れ不調が生じる例は多々あるものの数か月で自然と治まる場合、数年続く場合とそれぞれの症状は異なる上に、確実な治療法も見出されていないので、現状ではかゆみがあればかゆみ止めを、湿疹が出来れば塗り薬をという対処法が一般的です。

しかし、どれも後発的な対処療法を過ぎず、薬の使用期間が長くなれば次第に薬の効き目も薄れてしまうという問題があります。

そこで、モモちゃんは犬の栄養学に基づき、必須アミノ酸2種を必ず接取する食生活を習慣化させる取り組みを始めました。

犬に皮膚、被毛の状態を健康に保つには2種類のアミノ酸を食事からバランス良く接取する必要があります。その方法は意外に簡単で、肉と魚、植物油などから接取が出来ます。

モモちゃんの場合は日ごろの食事にスプーン一杯のオリーブオイルを加える事から始めました。良質な植物油は栄養価が高く、肥満の心配もありません。

この手軽な方法だけで日々の食事の栄養バランスはぐっとよくなり、本来必要な栄養素を接取出来るのです。

その結果、完全に元の状態に改善されるには時間がかかるものの、徐々に改善の傾向が見え始めているとの事です。

コーギーの皮膚・毛並みのチェック法

チェック法

コーギーの皮膚、被毛を良好な状態に保ち、不調を早期発見するためには余分な抜け毛を取り除き、皮膚被毛を常に最新の状態にしてあげる事が基本です。

本来は抜け落ちるべき抜け毛が体に残ったままの状態が続いてしまうと、皮膚被毛は蒸れ、新陳代謝が悪くなり、さらには飼い主であっても湿疹や赤みなどの不調を見逃してしまいます。

その為には、自宅でシャンプーやブラッシングを行う事と合わせて、換毛期にはトリミングショップを利用し、効率的にお手入れをしてあげるとよいでしょう。

自宅のお手入れでは取り切れない抜け毛も、トリミングショップで高風圧なドライヤーを使用しながらブラッシングをすれば簡単に取り除く事が出来ます。

短毛種だからと思い、トリミングショップとは疎遠になりがちですが、換毛期だけでも利用をすると日々の抜け毛掃除も楽になる事でしょう。

コーギーは数ある犬種の中でも、非常に夫婦愛が強い犬種だと言われています。

他犬種では多頭飼いをする場合、犬種、性別、年齢何を基準にしても相性が合わない、特にオス、メスでの飼育は難しいとされていますが、

コーギーはオス、メスでの飼育が望ましく、ほほえましい関係性を構築出来る事が多いものです。

非常に社交的な性格ですが、運動量が多くやんちゃな一面もあるので子犬期のしつけはしっかりと行う必要があります。

犬 喜ぶ

*このコラムは大谷幸代先生に記事を作成して頂きました。

トリマーさん

【大谷幸代先生】

愛玩動物飼養管理士

青山ケンネルスクール認定 A級トリマー メディカルトリマー

学生時代にイギリスへドッグトレーニングの勉強のため、短期留学。その後、ペットショップ販売員、トリマー、ドッグトレーナー、ペットシッターなど様々な仕事を経験してきた。ホリスティックケアアドバイザーや日本アロマテラピー協会認定アロマテラピーインストラクターなどの資格も取得。ペット関連用品の開発、雑誌などへのコラム執筆を手がけるなど、【犬を飼う生活から、犬と暮らす生活へ】の実現をめざし、幅広く活躍している。

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