ラブラドールレトリバーの抜け毛(脱毛症)の原因、治療、予防法

ラブラドールレトリバーの抜け毛(脱毛症)の原因、治療、予防法

ラブラドールレトリバー

愛玩動物飼養管理士

青山ケンネルスクール認定 A級トリマー

大谷幸代先生

ラブラドールレトリバーの抜け毛(脱毛症)について

ラブラドール6.8

ラブラドールレトリバーは短毛なので、お手入れが楽そう、抜け毛が少なそうと思われがちな犬種ですが、長毛のゴールデンレトリバー同様に春と秋には換毛期があり大量の抜け毛があります。ラブラドールレトリバーの短い被毛は、カーペットや洋服の繊維の隙間に入り混みなかなか掃除が大変です。

ラブラドールレトリバーの中でも黄色の被毛のタイプは、地肌と被毛の色が近いので脱毛症が起きても初期の状態では見逃しがちです。脱毛症のケアは早期発見、早期対処が理想的です。気になる症状はすぐに動物病院に相談をしましょう。

ラブラドールレトリバーの脱毛症の原因

犬、質問

ラブラドールレトリバーの病的な抜け毛の原因で多いものは以下になります。

①アレルギー

②ホルモンバランスの乱れ

③ストレス

④病気の初期症状

ラブラドールレトリバーはアレルギー発症率が比較的高い犬種です。かゆみ、湿疹、ただれを伴う不調がある時は、すぐに血液検査を受け原因を突き止めてあげましょう。

毛色の濃いラブラドールレトリバーの場合、脱毛部位がよく目立つので症状の進行を把握しやすいでしょう。黄色(イエロー)のラブラドールレトリバーの場合、脱毛部位の把握や症状の把握が難しい場合もあります。動物病院によっては安全なペンを使用し患部をマーキングし、症状の経過を調べる事もあります。

体の内面に原因があり起こる脱毛症の場合、背中や首と言った目立つ部位だけでなく、脇、腹、お尻と様々な部位に症状が起こります。

体の一部だけに円形の脱毛部位が出来る事もあります。5cmほどの円形脱毛が何か所にも出来る、脇腹に大きな脱毛箇所が出来たものの他への転移はないなど症状は様々ですが、まずは独断で食事療法や薬の使用をせずに動物病院を受診しましょう。

ラブラドールレトリバーの抜け毛(脱毛症)の治療方法

犬の治療

食べものが原因でアレルギーを起こし、脱毛症を起こしている場合、原因となる素材を食事から完全に除去します。除去する事で症状は改善されますが、再度原因となる素材を与える事で再発し、繰り返す度に症状は悪化する事があります。一旦、原因と特定された素材は生涯にわたって除去してあげましょう。

真菌やアカラスなどの細菌性の病気が脱毛の原因の場合、薬用シャンプーで患部を清潔にし、生活環境も衛生的に保ち、飲み薬を与える事で次第に完治します。かゆみを伴い強く掻いてしまう時、噛んでしまう時にはサポーターやエリザベスカラーを使用し患部を保護してあげましょう。

ラブラドールレトリバーの抜け毛(脱毛症)のときに気をつけたいこと

犬の抜け毛

脱毛症が起こっているときは、感染性の有無をしっかりと確認しましょう。脱毛症の原因の中には、他犬や飼い主にうつるものもあります。感染性のある原因の場合、日常生活で注意すべき点をしっかりと動物病院で確認しましょう。

脱毛症がよくなったルナちゃん

犬の治療例

ルナちゃんは7歳のラブラドールレトリバーです。親犬、兄弟ともにアレルギーの治療に長い期間を要していて、かゆみ止めに使用するステロイド剤が手放せないほどです。

ルナちゃんも子犬の頃から食事には細心の注意を払い、手作り食を与えていました。でも高齢になるにつれて、かゆみはないもののフケや脱毛が目立つようになりました。

その為、血液検査、日々の食事の見直し、サプリメントといろいろな方法を試したところ、ルナちゃんの不調の原因は毎日の手づくり食で動物性タンパク質の必要量が不足している事にありました。

大型犬のラブラドールレトリバーは、飼い主さんの想像以上に大量の栄養素が必要で、肥満を気にして肉や魚を制限していたことがかえってルナちゃんの体に最低限必要な栄養を不足させてしまい、次第に乾燥肌になり、脱毛症を起こすまでになっていました。

高齢になり次第に体力も低下する中で、脱毛という形でその症状が目立つようになっていました。その後、飼い主さん自身が犬の栄養学を学ばれ、食事におけるタンパク質の必要量を数値で把握され、食事の見直しでルナちゃんの症状も次第に改善に向かっています。

ラブラドールレトリバーの抜け毛(脱毛症)のチェック法

チェック法

脱毛症なのか、換毛期などの自然脱毛なのかの見極め方は以下になります。

①かゆみがある

②ブラッシングをすると、際限なく抜け毛がある。抜け残った被毛の量が少ない、硬くとがっている、地肌が見える

③壁や床、コンクリートに体をこすり付ける

④皮膚が赤くただれている、紫色の変色している

脱毛を伴う不調がある時は、地肌自体も変色やただれなどの症状がある事があります。

またブラッシングをした時に綿毛状の成長途中の被毛まで一緒に抜け落ちるようであれば、脱毛症を疑う必要があります。

脱毛症にならないために、予防や日ごろのケア

多い犬種

ラブラドールレトリバーの食事は、アレルギー発症リスクの高い穀類や動物性タンパク質、動物性油脂などを含まない製品を選んであげましょう。

日々十分な運動をさせる事、ゴム製のブラシを使用し全身くまなくブラッシングをし新陳代謝を活発にしておくこと、月に一度程度はシャンプーをして清潔に保ってあげる事、シャンプー後は生乾きにならないように十分に乾燥させてあげる事が必要です。

*このコラムは大谷幸代先生に記事を作成して頂きました。

トリマーさん

【大谷幸代先生】

愛玩動物飼養管理士

青山ケンネルスクール認定 A級トリマー メディカルトリマー

学生時代にイギリスへドッグトレーニングの勉強のため、短期留学。その後、ペットショップ販売員、トリマー、ドッグトレーナー、ペットシッターなど様々な仕事を経験してきた。ホリスティックケアアドバイザーや日本アロマテラピー協会認定アロマテラピーインストラクターなどの資格も取得。ペット関連用品の開発、雑誌などへのコラム執筆を手がけるなど、【犬を飼う生活から、犬と暮らす生活へ】の実現をめざし、幅広く活躍している。

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