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パグの抜け毛(脱毛症)の原因、治療、予防法

動物看護士・トリマー執筆

パグ

動物看護士 トリマー

山之内さゆり先生

パグの抜け毛(脱毛症)について

パグ

まん丸の顔に体もムチムチしていて、太っているわけではないのですが コロコロ転がっていきそうな印象のあるパグって、本当に可愛いですよね。パグは短頭種なので、鼻が短くて目の周りや鼻といったお顔のケアが少し大変ではありますが、定期的なトリミングやこまめなお手入れをすると、汚れが溜まるのを防げるのでニオイの予防にもなります。

 

ですが、どんなに定期的なトリミングや自宅でのお手入れをしていても、体質的なものを防ぐのはいささか難しいのも事実です。パグの場合は皮脂の分泌が多い犬種ということもあって、脂漏症や膿皮症を発症しやすかったりします。

 

また、脂漏症や膿皮症を発症させる原因となる疾患(基礎疾患)として、食物アレルギーも多く見られます。

 

パグの抜け毛(脱毛症)の原因、症状、治療法

犬の抜け毛

脂漏症の原因、症状、治療法

■脂漏症の原因

パグの脂漏症は体質的な面で発症してしまう子が多い傾向があります。もともとパグは皮脂の分泌が多いので、どうしてもマラセチアや細菌が繁殖しやすい環境となり脂漏症になりがちです。

 

■脂漏症の症状

パグはもともと皮脂の分泌が多い犬種ではありますが、脂漏症になると皮膚と被毛のベタつきがひどくなり、さらにフケが見られるようになります。

 

特に手足や首、お尻などに脱毛などの症状が出やすく、皮膚も黒ずみや厚みが出て来ます。他にもかゆみや脂漏臭、黄色い塊のようなものも見られます。

 

ベタつきが増えたりフケが出ていたりしたら、そのうちかゆみも出て来て進行していくので、早めに動物病院を受診しましょう。

 

■脂漏症の治療法

脂漏症はシャンプー療法がメインとなります。パグの場合ほとんどが皮脂の過剰分泌からの症状なので、余分な皮脂を洗い流し保湿をして皮膚のコンディションを正常な状態に持っていきます。

 

もし、脂漏症だけではなくマラセチア症など他の皮膚疾患も併発していた場合は、そちらの治療も合わせて進めていきます。

 

膿皮症の原因、症状、治療法

■膿皮症の原因

膿皮症は免疫力が低下しているときに、皮膚の常在菌であるブドウ球菌が異常に増えて悪さをする皮膚病です。基本的に免疫力が低下していなければ、ブドウ球菌が悪さをすることはありません。

 

■膿皮症の症状

膿皮症は小さな膿の溜まったニキビのようなものが弾けて、表皮小環というリング状の跡のようなかさぶたのようなものができます。膿皮症になっている部分はかゆみを伴うため炎症を起こし、ひどくなると抜け毛や脱毛につながります。

 

発症部位としては、お腹や内股、脇の下や背中などにできるため、そうした部分を掻いたり舐めたりしているときは、赤くなって丸い跡のようなものができていないか確認してみましょう。

 

そして、かゆみはもちろん炎症など異常を見つけたら、すぐに動物病院を受診しましょう。

 

■膿皮症の治療法

膿皮症の治療は殺菌性のある薬用シャンプーを使って外側からのケアと、抗生剤を使って菌を抑える内側からのケアの両方を行なっていきます。

 

パグが膿皮症になると短毛で毛深い犬種でもないため、膿皮症の部分が円形にハゲたように見えます。かさぶたと一緒に毛が抜けたりするので、このままハゲて治らないのではと心配になる方も少なくないのですが、きちんと治療をすればすぐに綺麗になるので安心してください。

 

アトピー性皮膚炎の原因、症状、治療法

■アトピー性皮膚炎の原因

パグは皮膚が弱い傾向にあるので、アレルギー性皮膚炎を発症しやすいです。なかでもアレルギー体質の子に多いアトピー性皮膚炎は多く、アトピー性皮膚炎をきっかけに脂漏症やマラセチア、膿皮症などになってしまうことがあります。

 

体質的なものとは別に、花粉やハウスダスト、ホコリやカビなどアレルゲン物質に対して、体の免疫システムが過剰に働いてしまい、症状を引き起こすことも多いです。

 

また、アトピー性皮膚炎の子は皮膚のバリア機能が弱まっている場合が多いため、アレルゲンが皮膚の中に入り込みやすくなっていることで刺激を感じやすくなっています。

 

■アトピー性皮膚炎の症状

アトピー性皮膚炎は強いかゆみと一緒に湿疹・炎症を引き起こします。ひどくなると傷口から二次感染を起こしたり、皮膚の免疫力が下がることで膿皮症やマラセチアなどのきっかけにもなるため、頻繁に痒がっているのに気付いたら早く動物病院を受診しましょう。

 

■アトピー性皮膚炎の治療法

治療法は外部と内部の両方から働きかける方法があります。

 

・生活環境を清潔にしてアレルゲンの除去

・かゆみ止めなどの内服薬や注射

・薬用シャンプーで薬浴

・アレルゲンに慣れされる減感作療法

 

アトピー性皮膚炎はアレルゲンとなるものを取り除き、皮膚のバリア機能を高めて正常にすることで、ストレスのない生活を送らせてあげることはできますが、完全に治すというのはなかなか難しい疾患です。

 

ですが、正しいケアをしてあげることでまるでなかったかのように症状を抑えることもできますので、症状に合わせた治療を進めていきましょう。

 

脂漏症の治療例

犬の治療例

当時9歳の女の子マロちゃんは、昔から皮脂の分泌が多かった可能性があるのですが、飼主さん自身がベタつきに対しては異常だとは思っていなかったため、積極的な治療をしてこなかったとのこと。

 

全身フケやベタつきがあり足の部分が脱毛していましたが、なんとなく毛が薄いくらいにしか感じていなかったらしいです。

 

そのため、マロちゃんの状態と脂漏症の症状を照らし合わせながら説明し、同時に健康的な皮膚はどういったものかも症例写真を通して認識してもらったうえで治療をスタートしました。

 

治療は専用の薬用シャンプーで薬浴を1週間に2回定期的に行ない、余分な皮脂を洗い流しながら保湿をしていきました。もしこれが脂漏症に使う薬用シャンプーではなく普通のシャンプーだった場合、皮脂が十分に取れないばかりかシャンプー剤によっては乾燥を招き、逆に悪化してしまう可能性もあります。

 

最初は、まさかマロちゃんが薬用シャンプーで洗わなきゃいけないような状態だとは思っていなかったため、飼い主さんはとても驚いていましたが、それでもしっかり状況と内容を理解されたため定期的に薬浴に通ってくださいました。

 

薬浴スタート時は1週間に2回と回数が多かったですが、皮膚が改善されていくにつれて1週間に1回、2週間に1回と回数を減らしていき最終的にはとても綺麗な皮膚になり、脱毛していた手足も2ヶ月経つ頃にはだいぶ毛も生えて来ていました。

 

飼い主さんはマロちゃんの正常になった皮膚を見て、これが本当の姿なのかと感動されていたと同時に、毛が薄くなって来たりフケが出ていた時点で受診していればよかったと反省されていたようでした。

 

動物病院を受診するレベルのものなのかそうでないかは、皮膚のことになると躊躇してしまう飼い主さんは少なくありませんし、大したことじゃないと思う飼い主さんもいらっしゃいます。

 

ですが、長引けば長引くほど状態は悪化する一方なので今回のように気付き、知ることができたことは本当によかったと飼い主さんも私たちも感じました。

 

食事で注意することや予防法

多い犬種

パグはシワが多い犬種なので、そのシワの部分に菌が繁殖しやすいです。そのため、こまめに濡れタオルなどで綺麗にしてあげないと汚れが固まってしまい、シャンプーで取るのも一苦労になってしまいます。

 

汚れが取るのが大変になればなるほど、それだけ菌が繁殖しやすい状態になるということなので、皮膚はもちろんそうした細かい部分も清潔に保つようにしましょう。

 

また、フードもできるだけ質の良いものを選ぶようにして、皮膚のコンディションが健やかな状態を維持できるように工夫してあげることも大切です。

 

特にアトピー性皮膚炎や食物アレルギーなど、アレルギー体質の子はスキンケアに特化したフードを選ぶようにしてあげましょう。

犬の毛並み

*このコラムは山之内さゆり先生に記事を作成して頂きました。

山之内先生

【山之内さゆり先生】

トリマー、動物看護士

約10年間動物病院でトリマー兼動物看護士として勤務。現場で得た知識と経験を情報として発信し、飼い主さんとペットが幸せに暮らせるためのお手伝いをしていきたいと思います。

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著者⼀覧 Author

  • 森のいぬねこ病院グループ 院長

    西原克明先生

    獣医師

  • 増田国充先生

    増田国充先生

    獣医師

  • 大谷幸代先生

    愛玩動物飼養管理士

    青山ケンネルスクール認定A級トリマー

    メディカルトリマー

  • 山之内さゆり先生

    動物看護士・トリマー

  • 國澤莉沙先生

    愛玩動物飼養管理1級

    ホームドッグトレーナー1級

    小動物看護士他

  • 大柴淑子先生

    動物看護士(元)

    ペットアドバイザー